「あの、大丈夫?」
「あり、がと……っ」
肩をかすかに震わせながら、清水くんが俯く。まるでか弱い女子のようだ。
「なんであの人たちに、もっと強気な態度で言わないの?」
「あんまり冷たくあしらうと、矛先が……茅織にいく」
ああ、なるほど。
嫉妬や苛立ちは全て百瀬茅織にいくらしい。それを危惧して強気に出れなかったのか。
きっとたくさん嫌がらせを受けるも百瀬さんを大事に守ってきたのだろう。
だから、少しでもそんな被害を減らせるように清水くんとしては女子達に冷たくしすぎないようにしているようだ。
「喜久本は……自分を持っててかっこよくて羨ましい」
ぽつりと清水くんが一言漏らす。その言葉に私は眉間に皺を寄せた。



