たすけて!田中くん



「私一人だったらきっと、この人たちに連れ拐われてたよ!」

「……そうか」

疑いの眼差しを敦士からひしひしと感じるけれど、実際清水くんがいなかったらどうなっていたかはわからない。


「なら、俺がしばらくお前と行動を共にしたほうがよさそうだな」

いや、それはよくない。
鞄からスタンガンを取り出して、にっこりとしながら



「遠慮します」

そう答えると、敦士が楽しげに笑った。


「俺よりスタンガンの方がいいってことか」

「スタンガンは相手に奪われることさえ回避できたら、優秀なので」

見つめあって、ふふふと笑っている私たちを清水くんが青い顔で「お前ら本当に付き合ってる?」と疑問を投げかけてくる。