「凪ちゃん、自分勝手なこと言ってごめんね」
涙を拭った百瀬さんはそう言って敦士と一緒に部屋から出て行ってしまった。
そして、残るは——
「……なんで残ってんですか」
何故だか隣に座っているゆた先輩を警戒しながら横目で睨む。
「凪沙ちゃんのこと、もっと知りたいな〜と思ってこれからもたくさん話そうよ」
「……私のこと苦手なくせに」
女の子に苦労してなさそうなゆた先輩があえて苦手なタイプに迫る理由がわからない。
オレンジ色の髪が視界に入る。
顔を覗きこまれて、ゆた先輩の甘ったるい笑顔を向けられた。
メニュー