「静がお前といるときは楽しそうだったから、興味が湧いたしムカついた」
「ムカつく……?」
「俺を追ってこの高校に入ったくせに、離れて他のやつと一緒にいて、アイツ勝手だろ」
……あなたも勝手だと思うけどと思いながらも、言葉をぐっと飲み込む。
結局この人は弟が離れたことが寂しくて、私を遠ざけようとしたのだろう。
子どもじみた独占欲だ。
「ごめんな」
「え?」
「俺の勝手にお前を巻き込んだ。危険な目に遭わせて悪かった」
この人に謝られるなんて思ってもみなかった。
昨日の出来事などに関して、結構気にしているのか「怪我はなかったのか?」とか気まずそうに問われた。



