たすけて!田中くん



「だって本当に巻き込まれたし」

百瀬さんに巻き込まれたってのもあるけれど、私が狙われた理由は敦士が悪い。



「本当に本当にごめんね?」

私から離れた百瀬さんがうるうるとした瞳で顔を覗き込んでくる。


「もう終わった事だからいいって」

「凪ちゃん〜!」

ベタベタと抱きついて甘えてくる百瀬さんの横から「凪沙ちゃんっ!」とゆた先輩が顔を覗かせた。

綺麗な顔にも生傷ができていて痛そうだ。


「あのあと怪我はしなかった?」

「ああー……まあ」


苔まみれにはなったけど。
そのこと話すとシャワーのことが頭に過って恥ずかしくなってくる。

た、田中くんと……その、……うわぁあああ!