ぽかんと口を開けたまま、立ち尽くす。
今、あの人、私のほっぺに……ちゅ、チューした!?
うえぇえええっ!?っと叫びたくなるけれど、叫んだら気づかれてしまう。
ほっぺのちゅーは挨拶みたいなもの?
……きっとそうに違いない。
チャラそうだもんね、ゆた先輩。
だけど、思い出すだけで柄にもなく顔が熱くなってくる。
必死に感情を押し込めながら、頬をぱちんと軽く叩く。
とりあえず今はしっかりしなくちゃ。終わるまで身を潜めた方が安全だ。
ひとまず言われた通りにプールへ向かって女子更衣室に逃げ込もう。更衣室の中なら入ってくることはないかもしれない。



