「やべ、俺呼ばれたからちょっと行ってくるわ。あと頼んだ」
「おー」
人員不足なのか一人の男が倉庫から出て行った。
外は今どうなっているんだろう。
近づいてくる男の気配を感じて、意識を失っているフリをしたけれど、頬をペチペチと叩かれる。
「おい、起きろ」
「触んないで」
幸い手足は自由だから、思いっきり振り払った。
起き上がり、男を睨みつける。すると何故だか男はにやりと笑った。
「ちょうど暇だし、時間潰すか」
「……は?」
男が私の腕を掴んでくる。その力が強くて、私は顔を顰めた。
「離して」
「うるせぇな」
私が暴れると、胸ぐらを掴まれてブチブチと音を立ててシャツのボタンが弾けとんだ。
心地悪いくらい鼓動が速まり、嫌な汗が背中に滲む。



