「……なあ、こいつ敦士の女じゃねぇか?」
ひとりの男が私を訝しげに見つめながら、呟いた。
とても嫌な予感がするけど、敦士たちと私が離れたことは校内では結構知られているはずなのになんだかおかしい。
それになんだか制服のサイズが合っていない気がする。
袖やズボンが長かったり、逆に短くて手首が見えている人もいる。
……この人たち、本当にここの学校の生徒だろうか。
「こんな女だったか?」
「間違いねぇって! 俺こないだ写真見たし!」
これは最悪すぎる事態かも。でも敦士たちが来るまでの時間稼ぎをするしかないな。
「ここの生徒じゃないでしょ」
私が指摘すると、男子たちの顔色が変わった。
やっぱりここの制服を着ているだけで、他校の生徒たちみたいだ。
多分敦士たちを疎ましく思っている同じ学校の男子生徒たちが他校と組んでいるのかもしれない。



