そんなことを考えていると、男子たちが音楽室の前にたどり着いてしまった。
「おい、ここ鍵閉まってんぞ! この中にいるんじゃねぇか!」
「手間かけさせんなよな!」
ガン、ガンッと荒々しい音を立てて男達がドアを蹴っている。
うーわー……まずいなぁ。破壊されたらどうしよう。
と、思った瞬間————ドアが無惨にも内側に倒れ込み、埃が舞った。
ドアという隔たりが消えた音楽室と廊下が呆気なく繋がってしまう。
机の上に座っていた私の視界の先には、同じ制服を身に纏った男子達が血相を変えて立っている。
あまりにもドアが脆すぎて驚いた。鍵かかっていてもあまり意味がなかったかも。
でもここは、動揺なんてしていられない。
変に疑われないように、いつもの私でいるしかない。
「うるさいんだけど、なにしてんの?」
ため息混じりに男達に向かって言うと、ギロリと睨みつけられる。



