これは思っていたよりも相当厄介なことかもしれない。
「あっくん達が言ってたの。この高校に他校と繋がっていて、俺らを潰そうとしている奴等がいるって」
敦士が一部の人たちから恨みを買っているのは明らかだ。
ここの高校では絶対的存在な敦士を引き摺り下ろしたい人たちなんて、たくさんいるだろう。
けれど集団でけしかけようとしても敦士の周りには慕っている人たちもいるので、正面からいっても返り討ちにあう可能性だって高い。
私が傍にいたときに狙われた理由と同じで、百瀬さんを狙って人質にしようとしていたのだろう。
だけどこんなふうに校内で強硬手段に出たのは何故なのかわからない。
「今日はどうしてひとりだったの?」
普段は誰かしらが百瀬さんのことを守っているはずなのに。
「……実はクラスの女の子から相談があるって言われて、それで他の人には外してもらったの」
「相談って……それ嵌められたってこと?」
「そう、なんだと思う。指定された場所に行ったら、その子はいなくて男子たちがいて……」
それで危険を感じて、百瀬さんは逃げていて私とぶつかったってことらしい。
「よく逃げてこれたね」
体力がなさそうなので、すぐに捕まりそうなのに。



