「……追ってきたのは……同じ高校の人で」
少し呼吸が落ち着いた百瀬さんがぽつりと話しだす。
「男子たちが急に私の腕を掴んできて……」
「ちょっと待って。同じ高校って、え、女じゃなくて男?」
「……うん。それで私を連れて行こうとしていて」
敦士たちにとって大事な存在であるこの子を狙うってことは、彼らに喧嘩を売っていることになる。ここの不良達は敦士たちを恐れ、極力関わらないようにしているみたいだった。
それなのに百瀬さんを狙った?
「その人たち、お前らの時代を終わらせてやるって言ってたの」
「つまり、潰す気ってこと?」
「……多分。それで狙うなら私だと思ったのかも」



