敦士は避けることなく、顔面に水を受けた。
かなり威力あるから痛いと思うんだけど……何故かされるがまま固まっている。
他の人たちも目を見開いてその光景を見つめていた。
「満足か?」
私に視線を向けた敦士はにやりと笑う。
いつまでも余裕そうなのは苛立つけれど、これ以上長居はしたくない。
「私、やっぱりアンタとは合わない」
「そうか? 俺はそうは思わねぇけど」
どう見ても、相性がいいようには思えないのに敦士の思考は大分変わっているらしい。
我に返ったらしい敦士の仲間たちが、足下に注意を払いながらこっちに向かってくる。
片手で水鉄砲を発射しながら、空いた手で袋に入った大量の画鋲をまきびしのように床に散撒く。



