翌日、彼らのたまり場である旧校舎に乗り込み、二階の一番端っこの部屋のドアを勢い良く開けた。
「え……凪沙?」
呑気にソファに座っているサトシが、突然現れた私に目を見開いた。
「私、やられっぱなしで黙っている性格じゃないんだよね。サトシ」
「は!?」
部屋を見渡すと、敦士とよく一緒にいる連中が揃っている。
サトシにゆた先輩、清水くんに百瀬さん。そして、敦士。
名前も知らない男たちもいるけど別にどうだっていい。
「凪沙ちゃんっ?……それ、なに?」
「近づかないでください、ゆた先輩」
「え?」
きょとんとするゆた先輩を、睨みつける。イケメンは阿呆面もイケメンで腹立たしい。
「どうしたの〜?」
百瀬さんが唇を尖らせて、こてんと首を傾げた。
愛されて守られるだけの彼女は、他人が犠牲になっていたことにも気づかずに幸せに過ごしているんだろうな。



