返事,決まらなくて……悪いなって思いながら悟くんを待ってた。

でも,返事も出せてないのに呼び出すなんて偉そうじゃない!? って思って,迎えに行こうと思った。

そしたら可愛い女の子が悟くんといて,悟くんもあんまり嫌じゃなさそうだったから凄く悲しくなった。

約束したのに……

それに,女の子といるの……やだ。

何に対する独占欲かわからなくて,戸惑った。

でも,考えてみれば,悟くんといるときはいつも変だった。

いつもドキドキして,ずっと一緒にいたくて……

もしかして私,もうとっくに好きだったの?

やだっ取られたくない!

自覚したら,気持ちが大きく膨れ上がった。

悟くんのもとに走る。



「さっ悟!!」



ずっと呼べなかった風に呼んだ。