モニカがバーヘリダムに来てひと月半が経ち、木々はすっかり紅葉している。
午前の柔らかい日差しの中、大邸宅の裏手では、メイドたちがお喋りしながらシーツやテーブルクロスなどのリネンを洗って干していた。
その話題はモニカについてである。
「可愛らしいお嬢様よね。会ったら必ず声をかけてくださるのよ」
「私はこの間、一緒にお茶を飲みましょうと誘われたわ。冗談かと思って遠慮したけど残念そうだった。本気でメイドとティータイムを過ごすつもりでいらしたみたい」
「大したメニュ―でもない日に『すごいご馳走ね』って喜んでたわ。あの方、陛下がロストブから連れていらしたお姫様でしょう? ロストブはそんなに貧しいのかな」
「王族なの? ひょっとしてお妃候補?」
その会話は耳に届いていないが、イチョウの葉色のデイドレス姿のモニカがやってきて声をかけた。
「皆さんおはようございます。ご精が出ますね。私になにかお手伝いできることはありませんか?」
「モニカ様、おはようございます。噂をすればなんとやらですわね」
メイドたちに笑われてもモニカは少しも気分を害することなく、むしろ嬉しそうに微笑んだ。
午前の柔らかい日差しの中、大邸宅の裏手では、メイドたちがお喋りしながらシーツやテーブルクロスなどのリネンを洗って干していた。
その話題はモニカについてである。
「可愛らしいお嬢様よね。会ったら必ず声をかけてくださるのよ」
「私はこの間、一緒にお茶を飲みましょうと誘われたわ。冗談かと思って遠慮したけど残念そうだった。本気でメイドとティータイムを過ごすつもりでいらしたみたい」
「大したメニュ―でもない日に『すごいご馳走ね』って喜んでたわ。あの方、陛下がロストブから連れていらしたお姫様でしょう? ロストブはそんなに貧しいのかな」
「王族なの? ひょっとしてお妃候補?」
その会話は耳に届いていないが、イチョウの葉色のデイドレス姿のモニカがやってきて声をかけた。
「皆さんおはようございます。ご精が出ますね。私になにかお手伝いできることはありませんか?」
「モニカ様、おはようございます。噂をすればなんとやらですわね」
メイドたちに笑われてもモニカは少しも気分を害することなく、むしろ嬉しそうに微笑んだ。


