決して夢見がちな少女ではないのだが、バンジャマンなら可能かもしれないと思わせられる不思議な雰囲気がある。
老爺はホッホとまた笑い、「そこにお座りなさい」とカウンター席を指さした。
モニカが客席側に回って素朴な木の椅子に腰かけると、間もなくして湯気立つうどんが出される。
かつおだしと醤油の香りが漂い、ネギと油揚げがのって美味しそうだ。
「いただきます」
この店でしか見たことのない箸を上手に使い、モニカは麺を口に運ぶ。
「今日も美味しいです」と頬を綻ばせるモニカをバンジャマンが温かな目で見つめている。
麺が半分ほどに減った頃、老爺は唐突に話しだす。
「わしは三百年前の導師の生まれ変わりじゃ」
前世の記憶があるというバンジャマンにモニカは驚いた。
「導師って、教会の導師様のことですか?」
「少し違うの」
老爺は調理場のスツールに腰を下ろした。
「今の導師は、導師の意味もわかっておらんようじゃ。導師とは本来、水の精霊憑きの乙女を聖女へと導く役目の者を言った。信徒の上に君臨し教会の上に立つだけの者のことではない」
老爺はホッホとまた笑い、「そこにお座りなさい」とカウンター席を指さした。
モニカが客席側に回って素朴な木の椅子に腰かけると、間もなくして湯気立つうどんが出される。
かつおだしと醤油の香りが漂い、ネギと油揚げがのって美味しそうだ。
「いただきます」
この店でしか見たことのない箸を上手に使い、モニカは麺を口に運ぶ。
「今日も美味しいです」と頬を綻ばせるモニカをバンジャマンが温かな目で見つめている。
麺が半分ほどに減った頃、老爺は唐突に話しだす。
「わしは三百年前の導師の生まれ変わりじゃ」
前世の記憶があるというバンジャマンにモニカは驚いた。
「導師って、教会の導師様のことですか?」
「少し違うの」
老爺は調理場のスツールに腰を下ろした。
「今の導師は、導師の意味もわかっておらんようじゃ。導師とは本来、水の精霊憑きの乙女を聖女へと導く役目の者を言った。信徒の上に君臨し教会の上に立つだけの者のことではない」


