「せっかくモニカが来ているのにひどいよ!」
ドニが悲痛な声を上げても、バンジャマンはリュックと財布を渡して追い出した。
「やれやれ。望みはないと教えてやったのにあやつは……」
独り言を呟きつつバンジャマンは作業台に向かい、途中だったソーセージ作りを再開する。
豚の腸に味付けしたひき肉を詰める手つきは熟練されており、モニカは「すごいわ!」と目を見張った。
バンジャマンがホッホと笑い穏やかに問う。
「今日はすっきりした笑顔じゃの。なにかいいことがあったのか?」
「そうなんです。ここに来る前に――」
モニカは石鹸の泡で皿を丁寧に洗いつつ、井戸掘りの住人と水溜まりで転んだ子供に力を貸したことを話した。
「これからも困っている人がいたら助けます。せっかく水の精霊憑きで生まれたんですもの、力を使わないと。感謝されたいからじゃないですよ。私が助けたいと思うから力を使うんです」
モニカが洗い上げた皿は拭かずとも乾いてすぐに食器棚にしまえる状態である。
魔力を使った小さな援助は誰にも気づかれないかもしれないが、それでもいいとモニカは思っていた。
ドニが悲痛な声を上げても、バンジャマンはリュックと財布を渡して追い出した。
「やれやれ。望みはないと教えてやったのにあやつは……」
独り言を呟きつつバンジャマンは作業台に向かい、途中だったソーセージ作りを再開する。
豚の腸に味付けしたひき肉を詰める手つきは熟練されており、モニカは「すごいわ!」と目を見張った。
バンジャマンがホッホと笑い穏やかに問う。
「今日はすっきりした笑顔じゃの。なにかいいことがあったのか?」
「そうなんです。ここに来る前に――」
モニカは石鹸の泡で皿を丁寧に洗いつつ、井戸掘りの住人と水溜まりで転んだ子供に力を貸したことを話した。
「これからも困っている人がいたら助けます。せっかく水の精霊憑きで生まれたんですもの、力を使わないと。感謝されたいからじゃないですよ。私が助けたいと思うから力を使うんです」
モニカが洗い上げた皿は拭かずとも乾いてすぐに食器棚にしまえる状態である。
魔力を使った小さな援助は誰にも気づかれないかもしれないが、それでもいいとモニカは思っていた。


