「モニカはもしかして人の心が読めるの? 魔法使い?」
純粋そうな輝く瞳で見つめられても、モニカは戸惑うばかりだ。
(今日の私、おかしいわ。初めて見たはずなのに名前が浮かんでくるなんてどうしちゃったの?)
するとバンジャマンが「落ち着きなさい」とドニの手をモニカから離させた。
老いのせいでやや濁った灰緑色の瞳がじっとモニカを見据え、それから嬉しそうに頷いた。
「お嬢さんは水の精霊憑きじゃな。ようおいでなさった」
「どうしてわかるんですか!?」
「わかるとも。招き猫もだるまも先代の聖女から教わったものなんじゃよ。鶴と亀は縁起がいいという話もじゃ」
前聖女は三百年前の人なのにバンジャマンはおかしなことを言う。
けれども嘘をついているようには見えず、わけ知り顔のこの老爺ならわかるかもしれないと思ったモニカは尋ねてみた。
「私はなりそこないなんです。ロッドを握っても覚醒しなかったの。どうしてですか? 水の精霊憑きの女性が他にもいるんですか?」
今さらながら、聖女に覚醒できなかった悔しさが湧き上がる。
ロストブの国王や導師の期待に応えたかったのにとモニカは唇を噛んだ。
純粋そうな輝く瞳で見つめられても、モニカは戸惑うばかりだ。
(今日の私、おかしいわ。初めて見たはずなのに名前が浮かんでくるなんてどうしちゃったの?)
するとバンジャマンが「落ち着きなさい」とドニの手をモニカから離させた。
老いのせいでやや濁った灰緑色の瞳がじっとモニカを見据え、それから嬉しそうに頷いた。
「お嬢さんは水の精霊憑きじゃな。ようおいでなさった」
「どうしてわかるんですか!?」
「わかるとも。招き猫もだるまも先代の聖女から教わったものなんじゃよ。鶴と亀は縁起がいいという話もじゃ」
前聖女は三百年前の人なのにバンジャマンはおかしなことを言う。
けれども嘘をついているようには見えず、わけ知り顔のこの老爺ならわかるかもしれないと思ったモニカは尋ねてみた。
「私はなりそこないなんです。ロッドを握っても覚醒しなかったの。どうしてですか? 水の精霊憑きの女性が他にもいるんですか?」
今さらながら、聖女に覚醒できなかった悔しさが湧き上がる。
ロストブの国王や導師の期待に応えたかったのにとモニカは唇を噛んだ。


