ドニに促されてモニカは店内に足を踏み入れた。
十五時過ぎの中途半端な時間のためか客はひとりもいない。
四人掛けの四角いテーブルが四つと五席のカウンターがあり、その向こうは丸見えの調理場だ。
テーブルにメニュー表は置いてなく、料理名を書いた細長い紙が、ペタペタと壁に貼られていた。
素朴な棚がいくつも取り付けられており、焼き物や木彫りの動物など様々な置物が並んでいる。
掃除はされているようだが粗雑な印象がした。
「バーヘリダムの大衆食堂はみんなこういう感じなの?」
「まさか。この店はちょっと変わっているんだ。なにせ店主が変わり者だから」
ドニはそう言ってから、モニカの言葉に引っかかりを感じたように「ん?」と首を捻る。
「モニカはもしかしてよその国から来たの?」
それにモニカが答える前に老爺の声がした。
「誰が変わり者じゃと?」
ホッホと笑いながら調理場から出てきたのは、店主のバンジャマン。
小柄なモニカと同じくらいの背丈でやや腰が曲がっている。
もじゃもじゃな白髪頭に汚れた頭巾をかぶり、黄ばんだ綿のシャツの上に着ているのはつぎはぎの目立つエプロンだ。
十五時過ぎの中途半端な時間のためか客はひとりもいない。
四人掛けの四角いテーブルが四つと五席のカウンターがあり、その向こうは丸見えの調理場だ。
テーブルにメニュー表は置いてなく、料理名を書いた細長い紙が、ペタペタと壁に貼られていた。
素朴な棚がいくつも取り付けられており、焼き物や木彫りの動物など様々な置物が並んでいる。
掃除はされているようだが粗雑な印象がした。
「バーヘリダムの大衆食堂はみんなこういう感じなの?」
「まさか。この店はちょっと変わっているんだ。なにせ店主が変わり者だから」
ドニはそう言ってから、モニカの言葉に引っかかりを感じたように「ん?」と首を捻る。
「モニカはもしかしてよその国から来たの?」
それにモニカが答える前に老爺の声がした。
「誰が変わり者じゃと?」
ホッホと笑いながら調理場から出てきたのは、店主のバンジャマン。
小柄なモニカと同じくらいの背丈でやや腰が曲がっている。
もじゃもじゃな白髪頭に汚れた頭巾をかぶり、黄ばんだ綿のシャツの上に着ているのはつぎはぎの目立つエプロンだ。


