晴れ渡る眩しい空を翼竜が一頭旋回しており、ゆっくりと高度を下げて祭壇横の砂地に着地した。
その背には見目麗しき男性がまたがっている。
「お父様だ!」
双子が競争するように駆け寄った。
翼竜から下りた彼はいつもの軍服姿で、ふたりを両腕に軽々と抱き上げた。
甘やかすなと常々モニカに注意するくせに、自分もなかなかの子煩悩だ。
「シュナイザー、遅いわよ。後から追いかける、昨日中には着くだろうって言ったのに」
モニカは立ち上がって頬をパンパンに膨らませて見せた。
「またそれか。お前の前世はリスに間違いないな」
笑って妻の頬をつついたシュナイザーは、少しも悪びれず偉そうに言い訳する。
「間に合ったから問題ない。昨日は新年の祝賀行事やら初議会やらで解放されたのは二十時過ぎだぞ。お前が思うより皇帝は多忙だ。妻として夫をねぎらえ」
「それはお疲れさまでした。でも約束破ったのは事実でしょ。公務が終わってから出発してくれていたなら、日付が変わる前に会えたのに。夜中まで待っていたのよ」
「なんだ。俺がいない夜が寂しかったのか。だったらそう言えばいいだろ」
その背には見目麗しき男性がまたがっている。
「お父様だ!」
双子が競争するように駆け寄った。
翼竜から下りた彼はいつもの軍服姿で、ふたりを両腕に軽々と抱き上げた。
甘やかすなと常々モニカに注意するくせに、自分もなかなかの子煩悩だ。
「シュナイザー、遅いわよ。後から追いかける、昨日中には着くだろうって言ったのに」
モニカは立ち上がって頬をパンパンに膨らませて見せた。
「またそれか。お前の前世はリスに間違いないな」
笑って妻の頬をつついたシュナイザーは、少しも悪びれず偉そうに言い訳する。
「間に合ったから問題ない。昨日は新年の祝賀行事やら初議会やらで解放されたのは二十時過ぎだぞ。お前が思うより皇帝は多忙だ。妻として夫をねぎらえ」
「それはお疲れさまでした。でも約束破ったのは事実でしょ。公務が終わってから出発してくれていたなら、日付が変わる前に会えたのに。夜中まで待っていたのよ」
「なんだ。俺がいない夜が寂しかったのか。だったらそう言えばいいだろ」


