けれども孫娘の不満の声にハッと顔を上げると、慌てて駆け寄った。
「こら、板を外してはいかん!」
雨戸は昨日、砂風に飛ばされてしまい、ガラスが破られた場合を考えて内側から板をあてテーブルで押えていた。
それをリアヌが勝手にずらして退屈そうに外を眺めていたのである。
リアヌは負けん気の強いおてんば娘で、謝らずに言い返した。
「見るくらいいいじゃない。だってもう三日もお外に出ていないのよ」
これくらいの砂風ならガラスは割れないとも主張したら、祖父が窓の外に目を遣った。
大災厄の発生から三日目の昼になり、確かにだいぶ風が弱まってきている。
リアヌの頭に手を置いた祖父はいくらか警戒を解いて息をついた。
「このまま収まってくれるとよいが。わしらにできるのは祈ることだけだ。リアヌも精霊と聖女様に祈りなさい」
「えー、もうたくさん祈ったよ」
「まったくお前は。想像してごらん。砂嵐の中で戦っておられる聖女モニカ様の姿を。三日間、わしらのために命がけで大災厄を鎮めようとなさっておられる」
祖父はモニカがまだ小さい頃に教会の式典で見かけたことがあり、それをリアヌに教えた。
「こら、板を外してはいかん!」
雨戸は昨日、砂風に飛ばされてしまい、ガラスが破られた場合を考えて内側から板をあてテーブルで押えていた。
それをリアヌが勝手にずらして退屈そうに外を眺めていたのである。
リアヌは負けん気の強いおてんば娘で、謝らずに言い返した。
「見るくらいいいじゃない。だってもう三日もお外に出ていないのよ」
これくらいの砂風ならガラスは割れないとも主張したら、祖父が窓の外に目を遣った。
大災厄の発生から三日目の昼になり、確かにだいぶ風が弱まってきている。
リアヌの頭に手を置いた祖父はいくらか警戒を解いて息をついた。
「このまま収まってくれるとよいが。わしらにできるのは祈ることだけだ。リアヌも精霊と聖女様に祈りなさい」
「えー、もうたくさん祈ったよ」
「まったくお前は。想像してごらん。砂嵐の中で戦っておられる聖女モニカ様の姿を。三日間、わしらのために命がけで大災厄を鎮めようとなさっておられる」
祖父はモニカがまだ小さい頃に教会の式典で見かけたことがあり、それをリアヌに教えた。


