そう諭してくれた。
逆にシュナイザーがベルナールを助けた時も多々ある。
「俺たちはいつも助け合って生きてきたよな」
シュナイザーは穏やかな口調で語りかけつつ、ゆっくりと一定の歩速で近づいていく。
熱くないわけがなく、モニカはハラハラしてベルナールは上ずるような声を出す。
「やめろ。それ以上近づくな。燃えるぞ!」
「まぁ聞けよ。お前が国を出たのは十二の時だったな。寂しかったが、あれがなければ俺は国を出る決意を固められなかったかもしれない。感謝している」
「シュナイザー、止まれ。来るなと言ってるだろ!」
「来るな? 違うぞ。この国で再会した時にお前は少しも驚かずに『来ると思った』と言ったんだ。俺たちは肉親以上の心の結びつきがある。ならばわかるだろ。どうやっても俺を止められないことは」
シュナイザーの髪の毛先がチリチリと音を立て、モニカは乾いた悲鳴を上げた。
戦わずにベルナールを説得するのが一番で、見守るべきなのだろうけれど限界だ。
シュナイザーが炎の中につま先を入れ、焦ったモニカが雨を降らせようとしたらフッと炎が消えた。


