疲れを感じさせない晴れ晴れとした顔をしているのは、やっとここまで来たという万感の思いでいるからだろう。
「お迎えの準備があるから、俺は先に行くよ」
「ああ。頼む」
一方のシュナイザーは、ベルナールが出ていくと心の中で嘆息した。
(もう引き返せないな)
つらい胸の内は顔に出していないつもりだったのに、ハンスに心配そうに見られた。
「まだ迷ってる?」
「いや迷いはない。これが俺の使命だ」
自分に言い聞かせるように答えたシュナイザーも、次の仕事のために腰を上げるのだった。
時刻は十時半。
バーヘリダム城の豪華な応接室にはひとり掛けのソファが四つあり、テーブルに向かってシュナイザーとベルナールが並んで座っている。
応接室の窓からは雪をかぶった広大な前庭がキラキラと輝く様が見えた。
向かいの二脚には、一時間ほど前に入城したばかりのロストブ王ルビウス三世と教会の導師が苦々しい顔つきで腰かけていた。
「では早速、返事を聞かせてもらいましょうか。賢王ルビウス三世陛下なら、まさか誤った選択はされないと信じています」
「お迎えの準備があるから、俺は先に行くよ」
「ああ。頼む」
一方のシュナイザーは、ベルナールが出ていくと心の中で嘆息した。
(もう引き返せないな)
つらい胸の内は顔に出していないつもりだったのに、ハンスに心配そうに見られた。
「まだ迷ってる?」
「いや迷いはない。これが俺の使命だ」
自分に言い聞かせるように答えたシュナイザーも、次の仕事のために腰を上げるのだった。
時刻は十時半。
バーヘリダム城の豪華な応接室にはひとり掛けのソファが四つあり、テーブルに向かってシュナイザーとベルナールが並んで座っている。
応接室の窓からは雪をかぶった広大な前庭がキラキラと輝く様が見えた。
向かいの二脚には、一時間ほど前に入城したばかりのロストブ王ルビウス三世と教会の導師が苦々しい顔つきで腰かけていた。
「では早速、返事を聞かせてもらいましょうか。賢王ルビウス三世陛下なら、まさか誤った選択はされないと信じています」


