指示された酒場でブロスペルは眼帯をした男に会い、重たい金貨の入った革袋を渡した。
その眼帯男が暗殺請負人とは知らずに仕事請負契約書なるものを渡して、依頼主の欄に自身のサインもしてしまったのだ。
その結果すべての罪をかぶせられ、しかしルイーズを思えば公爵にはめられたと主張することもできなかった。
公爵が断罪されれば、生活基盤を失った夫人も不幸になるからだ。
ただルイーズの幸せを願っていたブロスペルは、公爵が失脚したと聞いて激しく動揺していた。
「ああ、ルイーズ。私が間違っていたのか。しかしどうすればよかったのだ」
ブロスペルの悲痛なひとりごとにシュナイザーが答える。
「裁判のやり直しをする。あなたができることは真実を証言することだ」
「恐れながら陛下、それはできません。真犯人が明るみになればルイーズが……」
シュナイザーは励ますように叔父のやせこけた肩を叩いた。
「あなたの証言で夫人は不幸のどん底に落ちるだろう。ならばあなたがそこから救い出し、幸せにしてやるといい」
ハッとしたようにブロスペルが顔を上げた。
その眼帯男が暗殺請負人とは知らずに仕事請負契約書なるものを渡して、依頼主の欄に自身のサインもしてしまったのだ。
その結果すべての罪をかぶせられ、しかしルイーズを思えば公爵にはめられたと主張することもできなかった。
公爵が断罪されれば、生活基盤を失った夫人も不幸になるからだ。
ただルイーズの幸せを願っていたブロスペルは、公爵が失脚したと聞いて激しく動揺していた。
「ああ、ルイーズ。私が間違っていたのか。しかしどうすればよかったのだ」
ブロスペルの悲痛なひとりごとにシュナイザーが答える。
「裁判のやり直しをする。あなたができることは真実を証言することだ」
「恐れながら陛下、それはできません。真犯人が明るみになればルイーズが……」
シュナイザーは励ますように叔父のやせこけた肩を叩いた。
「あなたの証言で夫人は不幸のどん底に落ちるだろう。ならばあなたがそこから救い出し、幸せにしてやるといい」
ハッとしたようにブロスペルが顔を上げた。


