前にバンジャマンから聞いたのは、導師とは本来水の精霊憑きを聖女に導く者のことであり、教会に君臨する者ではないということだ。
モニカはすでに己の導師に出会っているとも言っていた。
シュナイザーにその自覚はなかったようで驚いている。
「俺が導師か。皮肉だな」
また顔を曇らせた彼をモニカは不思議に思い、影が差す翡翠色の瞳を覗き込もうとしたが急に辺りが暗くなった。
モニカのロッドが消えたのだ。
しかしながら自分の中に聖女の強大な力は感じるので、ロッドは必要に応じて出すことができるようだ。
「モニカ、俺は――」
「うん?」
シュナイザーがつらそうな声でなにかを言いかけたが、ワッと沸いた歓声に邪魔された。
「聖女様だ!」
「奇跡よ!」
モニカの力を目撃した群衆が興奮してこちらに向かってくる。
「モニカ様、そこにいらっしゃるのですか?」
灯台からはナターシャがよたよたと下りてきて、翼の傷ついた翼竜も主のもとに舞い降りる。
ふたりの周囲は一気に賑やかになり、聖女の日を祝っているかのようだった。
*
モニカが覚醒してから一週間が経った。
モニカはすでに己の導師に出会っているとも言っていた。
シュナイザーにその自覚はなかったようで驚いている。
「俺が導師か。皮肉だな」
また顔を曇らせた彼をモニカは不思議に思い、影が差す翡翠色の瞳を覗き込もうとしたが急に辺りが暗くなった。
モニカのロッドが消えたのだ。
しかしながら自分の中に聖女の強大な力は感じるので、ロッドは必要に応じて出すことができるようだ。
「モニカ、俺は――」
「うん?」
シュナイザーがつらそうな声でなにかを言いかけたが、ワッと沸いた歓声に邪魔された。
「聖女様だ!」
「奇跡よ!」
モニカの力を目撃した群衆が興奮してこちらに向かってくる。
「モニカ様、そこにいらっしゃるのですか?」
灯台からはナターシャがよたよたと下りてきて、翼の傷ついた翼竜も主のもとに舞い降りる。
ふたりの周囲は一気に賑やかになり、聖女の日を祝っているかのようだった。
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モニカが覚醒してから一週間が経った。


