「お許しが出てよかったね。急いで遊ぼ」
「千早のあんず飴、買っておいたよ。お金はいいよ。頑張ってて偉いからおごってあげる」
笑顔で迎えてくれた友達は愛と紗奈。
仲のいいクラスメイトでいつも一緒にお弁当を食べている。
お互いの浴衣を褒め合って、それだけで千早は十分に楽しかった。
あんず飴とたこ焼きを食べて学校の話をしたらあっという間に戻る時間になった。
愛と紗奈が鳥居まで送ってくれたので余計に名残惜しくなり、ついついそこで立ち話をしてしまう。
(あと三分だけ……)
「でね、愛の好きな先輩が偶然そこにいたの。もう運命でしょ」
「わ、すごい。それでそれで?」
友達の恋バナに相槌を打ったその時――。
千早の耳に微かに悲鳴が聞こえた。
ハッとして川の方に振り向けば、どうしたのかと紗奈に問われる。
「今、悲鳴が……」
「聞こえないけど?」
「ほら、また。助けてって。これ……悠清だ!」
千早は血相変えて声の方へ走り出した。
鬼ごっこではしゃいでいる時の『助けて』ではなく必死な声で、弟が危機的状況にあるのを察した。
(もしかして、川に入ろうとしたの?)
「千早のあんず飴、買っておいたよ。お金はいいよ。頑張ってて偉いからおごってあげる」
笑顔で迎えてくれた友達は愛と紗奈。
仲のいいクラスメイトでいつも一緒にお弁当を食べている。
お互いの浴衣を褒め合って、それだけで千早は十分に楽しかった。
あんず飴とたこ焼きを食べて学校の話をしたらあっという間に戻る時間になった。
愛と紗奈が鳥居まで送ってくれたので余計に名残惜しくなり、ついついそこで立ち話をしてしまう。
(あと三分だけ……)
「でね、愛の好きな先輩が偶然そこにいたの。もう運命でしょ」
「わ、すごい。それでそれで?」
友達の恋バナに相槌を打ったその時――。
千早の耳に微かに悲鳴が聞こえた。
ハッとして川の方に振り向けば、どうしたのかと紗奈に問われる。
「今、悲鳴が……」
「聞こえないけど?」
「ほら、また。助けてって。これ……悠清だ!」
千早は血相変えて声の方へ走り出した。
鬼ごっこではしゃいでいる時の『助けて』ではなく必死な声で、弟が危機的状況にあるのを察した。
(もしかして、川に入ろうとしたの?)


