「それでモニカ様はなにが気にかかるのですか? 有事の際には陛下は真っ先に現場に駆け付けます。いつものことだと思うのですが」
先ほどは護衛兵を説得してくれた彼女だが、モニカの杞憂は伝わっていないようだ。
「わからないの。でもすごく嫌な予感がするわ」
モニカが双眼鏡を覗くと、大型商船のマストはメラメラと燃え上がって今にも折れそうで、大勢の船乗りたちが甲板に出て助けを求めていた。
騎竜兵はギリギリまで船に近づき、手を伸ばして船乗りをひとりずつ竜の背に引っ張り上げている。
その中にハンスもいた。
待ちきれずに海に飛び込んだ船乗りは、漁船が救助している。
シュナイザーは少し離れた上空にいて、一見すると指揮するのみで手を出していないようだが、モニカには誰より活躍しているのがわかった。
(風を操っている)
できる限り風を弱めて燃え広がるのを遅らせ、船乗りたちの方に炎がいかないよう風向きを調整している。
火の精霊憑きであるベルナールはモニカ同様、消火できるほどの力はないので連れてこなかったのだろう。
貴重な竜の頭数には限りもある。
先ほどは護衛兵を説得してくれた彼女だが、モニカの杞憂は伝わっていないようだ。
「わからないの。でもすごく嫌な予感がするわ」
モニカが双眼鏡を覗くと、大型商船のマストはメラメラと燃え上がって今にも折れそうで、大勢の船乗りたちが甲板に出て助けを求めていた。
騎竜兵はギリギリまで船に近づき、手を伸ばして船乗りをひとりずつ竜の背に引っ張り上げている。
その中にハンスもいた。
待ちきれずに海に飛び込んだ船乗りは、漁船が救助している。
シュナイザーは少し離れた上空にいて、一見すると指揮するのみで手を出していないようだが、モニカには誰より活躍しているのがわかった。
(風を操っている)
できる限り風を弱めて燃え広がるのを遅らせ、船乗りたちの方に炎がいかないよう風向きを調整している。
火の精霊憑きであるベルナールはモニカ同様、消火できるほどの力はないので連れてこなかったのだろう。
貴重な竜の頭数には限りもある。


