細腕に力をこめ鉄の重い扉を引いて開けたモニカは、螺旋階段を息を切らせて駆けあがった。
(早く、早く、シュナイザーが危ないわ)
最上階にたどり着くと作業着姿の灯台守の男がふたりいて、ガスの火を強めたり大きなレンズを調整したりして忙しく立ち動いていた。
火災現場に向けて灯台からまっすぐに光の帯が伸びている。
「こら、勝手に入るな!」
がっしりした体格の中年の灯台守に叱られて、モニカは首をすくめた。
「ごめんなさい、でも私……」
モニカを追って上ってきた護衛兵が、すぐさま口添えしてくれる。
「この方は皇帝妃になられるご令嬢です。あなた方の邪魔はしませんので少しだけここにいさせてください」
「妃殿下!?」
驚いた灯台守たちは出ていけと言えなくなり、渋々といった顔で許してくれた。
海に向けて鉄窓が大きく開けられていた。
強い海風にモニカの外套は翻り、帽子を被っていても後ろ髪が流される。
沖に目を凝らすモニカに護衛兵が黙って双眼鏡を渡してくれた。
ナターシャが遅れて上ってきて、ハアハアと息を整えつつモニカに問う。
(早く、早く、シュナイザーが危ないわ)
最上階にたどり着くと作業着姿の灯台守の男がふたりいて、ガスの火を強めたり大きなレンズを調整したりして忙しく立ち動いていた。
火災現場に向けて灯台からまっすぐに光の帯が伸びている。
「こら、勝手に入るな!」
がっしりした体格の中年の灯台守に叱られて、モニカは首をすくめた。
「ごめんなさい、でも私……」
モニカを追って上ってきた護衛兵が、すぐさま口添えしてくれる。
「この方は皇帝妃になられるご令嬢です。あなた方の邪魔はしませんので少しだけここにいさせてください」
「妃殿下!?」
驚いた灯台守たちは出ていけと言えなくなり、渋々といった顔で許してくれた。
海に向けて鉄窓が大きく開けられていた。
強い海風にモニカの外套は翻り、帽子を被っていても後ろ髪が流される。
沖に目を凝らすモニカに護衛兵が黙って双眼鏡を渡してくれた。
ナターシャが遅れて上ってきて、ハアハアと息を整えつつモニカに問う。


