モニカの弱い力では火事を消せないとわかっていても、水の精霊憑きが傍観しているだけなのは罪悪感を覚える。
モニカの申し出に護衛兵は呆れている。
「近くから見物したいと仰るのですか? いくらあなた様でも危険を伴うご要望にはお応えできません。救助の邪魔にもなります」
モニカが水の精霊憑きであることを、護衛兵は知らないのだ。
(見物じゃないわ。でも、そうね)
モニカが微々たる雨を降らせるより、人命救助の邪魔をしない方がよほど役立つ。
そう自分に言い聞かせて、モニカはホッとしていた。
すると頭の中に精霊の声が響く。
『やらぬのか……』
がっかりしたような声を聞いたモニカが再び罪悪感に捉われて迷いだしたら、マーケットの客らが空をさして叫んだ。
「騎竜兵隊だ!」
「火災の船に向けて飛んでいるぞ」
歓声が沸き、翼竜による救助活動を見ようと波止場に大勢が移動する。
上空の六頭の竜影は拳大で、騎乗している者の顔までわからない。
だがモニカはハッと気づいた。
「シュナイザーだわ」
街のあるオアシス以外は広大な砂漠地帯で生まれ育ったので目がいいのだ。
モニカの申し出に護衛兵は呆れている。
「近くから見物したいと仰るのですか? いくらあなた様でも危険を伴うご要望にはお応えできません。救助の邪魔にもなります」
モニカが水の精霊憑きであることを、護衛兵は知らないのだ。
(見物じゃないわ。でも、そうね)
モニカが微々たる雨を降らせるより、人命救助の邪魔をしない方がよほど役立つ。
そう自分に言い聞かせて、モニカはホッとしていた。
すると頭の中に精霊の声が響く。
『やらぬのか……』
がっかりしたような声を聞いたモニカが再び罪悪感に捉われて迷いだしたら、マーケットの客らが空をさして叫んだ。
「騎竜兵隊だ!」
「火災の船に向けて飛んでいるぞ」
歓声が沸き、翼竜による救助活動を見ようと波止場に大勢が移動する。
上空の六頭の竜影は拳大で、騎乗している者の顔までわからない。
だがモニカはハッと気づいた。
「シュナイザーだわ」
街のあるオアシス以外は広大な砂漠地帯で生まれ育ったので目がいいのだ。


