モニカを連れたシュナイザー一行がバーヘリダムの城下に到着したのは、夜も三時を過ぎてからのこと。

街の見物を楽しみにしていたモニカだが暗闇の中ではよく見えず、城に入れば疲労と眠気で案内されたベッドにすぐさま倒れ込んだ。

そして一夜明け、昼近くになって侍女に起こされた。

「モニカ様、そろそろご起床くださいませ」

「ん?」

モニカはベッドに身を起こして伸びをした。

寝ぼけまなこで辺りを見回し、いつもの部屋でないと気づく。