「ゴウランガ家の政治参加を未来永劫禁止する。城下に屋敷を構える許可も取り消すゆえ、遠方の領地に引っ込んでろ。私の許しなく上京した場合、領地と爵位は没収だ。わかったら出ていけ」
公爵が愕然とした顔をして片膝を落とし、うなだれた。
モニカはお人よしなので、シュナイザーの敵であっても気の毒に感じていた。
けれどもゆらりと立ち上がった公爵が、シュナイザーを睨みつける。
『覚えておれ』
口がそう動いた。
悔しまぎれであればいいがモニカはゾクリと鳥肌が立ち、隣を見るとシュナイザーもわずかに気圧された顔を見せていた。
その時、誰かの拍手が響いた。
ハッとしてそちらを向くと、来場の挨拶時にモニカに優しいまなざしを向けてくれたハイロム伯爵である。
足の不自由な伯爵は壁際の椅子席に座っていたが、夫人に支えられて立ち上がり、一層高らかに手を叩いてシュナイザーに応援の意志を伝えていた。
それに倣った者たちが数人現れ、十数秒後にはほぼ全ての貴族が拍手を送る。
驚いたようにホールを見回した公爵は、鼻の付け根に怒りの皺を刻むと、足を踏み鳴らしてドアに向かう。
公爵が愕然とした顔をして片膝を落とし、うなだれた。
モニカはお人よしなので、シュナイザーの敵であっても気の毒に感じていた。
けれどもゆらりと立ち上がった公爵が、シュナイザーを睨みつける。
『覚えておれ』
口がそう動いた。
悔しまぎれであればいいがモニカはゾクリと鳥肌が立ち、隣を見るとシュナイザーもわずかに気圧された顔を見せていた。
その時、誰かの拍手が響いた。
ハッとしてそちらを向くと、来場の挨拶時にモニカに優しいまなざしを向けてくれたハイロム伯爵である。
足の不自由な伯爵は壁際の椅子席に座っていたが、夫人に支えられて立ち上がり、一層高らかに手を叩いてシュナイザーに応援の意志を伝えていた。
それに倣った者たちが数人現れ、十数秒後にはほぼ全ての貴族が拍手を送る。
驚いたようにホールを見回した公爵は、鼻の付け根に怒りの皺を刻むと、足を踏み鳴らしてドアに向かう。


