「よくも今宵の晴れ舞台を台無しにしてくれた。だがよかったことがひとつある。公爵の私への敵意がはっきりしたことだ」
公爵が焦りを顔に浮かべて玉座に駆け寄り、立ちはだかるハンスに剣先を向けられて足を止めた。
「お待ちください陛下。敵意など持ち合わせておりません。あなた様の崇高なご人格に陶酔したからこそ、これまでお支えして参ったのです」
「ああ。即位の際には世話になったな。だが最近はどうだろう。この私を操れないことにいら立っていたではないか。だから策を企て排除しようとしたのだろう?」
「滅相もございません!」
「もうよい。こちらも調べはついている。私を退位に追い込んだ後、次期皇帝にオブロン卿を推挙するつもりでいたことも知っている」
モニカはオブロン卿を知らないが、そろりそろりと忍び足で退場しようとしている青年夫妻がいるので、その人なのだろう。
顔色を一層悪くした公爵に、シュナイザーが容赦なく引導を渡す。
公爵が焦りを顔に浮かべて玉座に駆け寄り、立ちはだかるハンスに剣先を向けられて足を止めた。
「お待ちください陛下。敵意など持ち合わせておりません。あなた様の崇高なご人格に陶酔したからこそ、これまでお支えして参ったのです」
「ああ。即位の際には世話になったな。だが最近はどうだろう。この私を操れないことにいら立っていたではないか。だから策を企て排除しようとしたのだろう?」
「滅相もございません!」
「もうよい。こちらも調べはついている。私を退位に追い込んだ後、次期皇帝にオブロン卿を推挙するつもりでいたことも知っている」
モニカはオブロン卿を知らないが、そろりそろりと忍び足で退場しようとしている青年夫妻がいるので、その人なのだろう。
顔色を一層悪くした公爵に、シュナイザーが容赦なく引導を渡す。


