シュナイザーが声をかけるとハンスが手を下ろし、風がぴたりとやんだ。
「少々強く吹かせすぎました。失礼いたしました」
一礼したハンスの後ろから、シュナイザーが座ったまま声を張る。
「農夫が目撃したという時に心当たりはある。視察中に賊に出くわし捕らえた時のことだろう。確かに風の魔力を使ったが、私ではなくゾフラム騎竜兵隊長だ。農夫は勘違いしたのだろう」
ハンスが呼ばれた理由がわかって、モニカはこれでごまかせると安心しかけた。
しかし貴族たちはまたざわざわし始め、疑いを解いてはいない様子。
「公爵は農夫の勘違いを真に受けて陛下を責めたのか」
「いや待て。探偵を使って陛下がロストブの修練所にいたことを調べたと言ったぞ。それはどう弁明されるおつもりか」
そう言われてもシュナイザーは余裕の表情でドアの方に目を遣った。
そこに立っているのはベルナール。
軽くうなずいた彼はホール中央に進み出て、雲行きが怪しくなり顔をしかめている公爵と対峙した。
「ゴウランガ公爵は勘違いしておられます」
「なにがだ」
「少々強く吹かせすぎました。失礼いたしました」
一礼したハンスの後ろから、シュナイザーが座ったまま声を張る。
「農夫が目撃したという時に心当たりはある。視察中に賊に出くわし捕らえた時のことだろう。確かに風の魔力を使ったが、私ではなくゾフラム騎竜兵隊長だ。農夫は勘違いしたのだろう」
ハンスが呼ばれた理由がわかって、モニカはこれでごまかせると安心しかけた。
しかし貴族たちはまたざわざわし始め、疑いを解いてはいない様子。
「公爵は農夫の勘違いを真に受けて陛下を責めたのか」
「いや待て。探偵を使って陛下がロストブの修練所にいたことを調べたと言ったぞ。それはどう弁明されるおつもりか」
そう言われてもシュナイザーは余裕の表情でドアの方に目を遣った。
そこに立っているのはベルナール。
軽くうなずいた彼はホール中央に進み出て、雲行きが怪しくなり顔をしかめている公爵と対峙した。
「ゴウランガ公爵は勘違いしておられます」
「なにがだ」


