するとダリアがおかしくてたまらないといった様子で肩を揺らし高笑いした。
周囲の者たちが驚いて彼女を見ると、すぐさま羽根扇を広げて口元を隠し、モニカにしか届かぬ声で囁く。
「安心なさって。そのようなことをバラしても意味がないわ。だってわたくし、今帝に興味がなくなったんですもの」
(え? 嫉妬して私にキツく当たってきたんじゃないの?)
キョトンとするモニカに、ダリアが意味ありげに微笑した。
「どうせバラすなら――」
そこで言葉を切った彼女にモニカが鳥肌を立てたら、ベルナールが戻ってくる。
笑みを浮かべていても焦っているのが彼の速い歩調に表れていた。
両手のシャンパングラスふたつをモニカに押し付けるようにして渡したベルナールは、ダリアに向けて片手を差し出した。
「ダリア嬢。美しいあなたを壁の花にしておくとは、世の男たちの目がおかしくなったのでしょうか。いやこれは精霊から私へのお恵み。感謝してシルクのようなあなたの手を取らせていただきます」
「まぁお世辞がお上手ですこと」
ベルナールがダンスを申し込んだことで、令嬢たちの嫉妬の視線がこちらに集中する。
周囲の者たちが驚いて彼女を見ると、すぐさま羽根扇を広げて口元を隠し、モニカにしか届かぬ声で囁く。
「安心なさって。そのようなことをバラしても意味がないわ。だってわたくし、今帝に興味がなくなったんですもの」
(え? 嫉妬して私にキツく当たってきたんじゃないの?)
キョトンとするモニカに、ダリアが意味ありげに微笑した。
「どうせバラすなら――」
そこで言葉を切った彼女にモニカが鳥肌を立てたら、ベルナールが戻ってくる。
笑みを浮かべていても焦っているのが彼の速い歩調に表れていた。
両手のシャンパングラスふたつをモニカに押し付けるようにして渡したベルナールは、ダリアに向けて片手を差し出した。
「ダリア嬢。美しいあなたを壁の花にしておくとは、世の男たちの目がおかしくなったのでしょうか。いやこれは精霊から私へのお恵み。感謝してシルクのようなあなたの手を取らせていただきます」
「まぁお世辞がお上手ですこと」
ベルナールがダンスを申し込んだことで、令嬢たちの嫉妬の視線がこちらに集中する。


