雨は変わらず激しく降り続け、中庭の景色が霞んでいる。
対面する棟の窓辺に明かりがいくつか見えるが、モニカの部屋は暗いのできっと眠りについているのだろう。
(本当はモニカを覚醒させたくない。安全地帯で無邪気な子供のように笑っていてほしい。だが……モニカを聖女にすることが俺の使命だ)
幸せな夢を見ているモニカを想像し、シュナイザーは血がにじむほど強く唇をかんだ。
*
十一月に入ると気温がぐんと下がる。
(ロストブも夜は寒いけど、ここまで冷えないわ)
朝七時、ナターシャを待たずにベッドから出たモニカは、寝室のカーテンを開けて「あっ」と声を上げた。
空から白いものがチラチラと降っている。
「雪だわ。懐かしい!」
見たことのない雪になぜそう思うのかと疑問を感じるより興奮が勝り、モニカは窓を開けた。
すると震えるほどの冷気に襲われ、伸ばした手を慌てて引っこめたらクシュンとくしゃみが出た。
そこに「おはようございます」とナターシャが入ってきた。
「な、なにをされるんですか!」
開けられた窓辺に立つモニカを見て、ナターシャが慌てて駆け寄り背中にしがみつく。
対面する棟の窓辺に明かりがいくつか見えるが、モニカの部屋は暗いのできっと眠りについているのだろう。
(本当はモニカを覚醒させたくない。安全地帯で無邪気な子供のように笑っていてほしい。だが……モニカを聖女にすることが俺の使命だ)
幸せな夢を見ているモニカを想像し、シュナイザーは血がにじむほど強く唇をかんだ。
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十一月に入ると気温がぐんと下がる。
(ロストブも夜は寒いけど、ここまで冷えないわ)
朝七時、ナターシャを待たずにベッドから出たモニカは、寝室のカーテンを開けて「あっ」と声を上げた。
空から白いものがチラチラと降っている。
「雪だわ。懐かしい!」
見たことのない雪になぜそう思うのかと疑問を感じるより興奮が勝り、モニカは窓を開けた。
すると震えるほどの冷気に襲われ、伸ばした手を慌てて引っこめたらクシュンとくしゃみが出た。
そこに「おはようございます」とナターシャが入ってきた。
「な、なにをされるんですか!」
開けられた窓辺に立つモニカを見て、ナターシャが慌てて駆け寄り背中にしがみつく。


