「どうしたの!?」


23時を過ぎた頃、シゴトに行っていた暁は帰宅。
彼を見てびっくりして……私は思わず大きな声が出た。



暁の右腕には、ギプス。
そのギプスがついた腕を持ち上げた状態で、三角巾で首から吊るしている彼。


これは、シゴトでなにかあったんだ。
ぜったいそう。


心配で彼のほうへとかけよって、ほかにもケガがないかよく暁を見た。


上から下までよく見るが、腕以外はケガをしていなさそう。



「大したことねぇよ」


軽く言う暁だけど、その彼のうしろで「若頭のケガは自分のせいなんです……」と申しわけなさそうな表情をする1人の組員。