「ち…、ちがうよ。誤解だよ。
もう店長、私の初恋を
ダメにしたいんですか?」
私は『何とかしてください』
という困惑顔を、
店長に向けた。
「アハハ~。ごめんごめん」
「ごめんじゃないですよぉ」
「だって桜牙君がバカ素直に
私の言ったことを
信じちゃうんだもん。
からかいがいがあって
楽しすぎてさ。アハハ~」
「もう……」
さすが店長。
元、女総長。
男がどれだけキレようが、
ダメージを受けない
鉄のメンタルをお持ちらしい。
「桜牙君って、どれだけ
璃奈ちゃんが大好きなわけ?
バイクデートの相手は私」
「……はい?」
「璃奈ちゃんが桜牙君に
告白するのが怖いって言うからさ。
失恋したらバイクの後ろに乗せて、
かっ飛ばしてあげるって約束してたの」



