俺の気持ちに気づけよ、バーカ!



「そうそう璃奈ちゃん」

「店長、なんですか?」

「バイクデートは
 キャンセルってことで
 いいよね?」


『はい』と
答えようと思ったのに

私よりも先に反応したのは
桜ちゃんで

「バイクデートって
 誰と行くつもりだったんだよ!」

なぜか怒り目の、半切れモード。


桜ちゃん、違うの。

誤解だよ、誤解。


店長も、誤解を
解いてくれればいいのに

あおりを楽しみたいのか

「璃奈ちゃんの
 一番の理解者で。
 頼りになって。
 唯一、璃奈ちゃんが
 甘えてくれるような……」

なんて、肩を揺らしながら
ノリノリでしゃべっているから


「璃~奈~。
 俺のほかに
 甘えたい男がいるのかよ?」

桜ちゃんから
怒りの圧がのしかかってきて

私は怖くて
背中がのけぞってしまう。