「どうした? 璃奈?」
「……」
「俺ら、店の真ん中に
突っ立ってるから、
すっげー目立ってるけど……」
「そんなこと
今はどうでもいいの」
今は不思議と
桜ちゃんの視線以外
気にならないもん。
恥ずかしがってちゃダメだ。
ちゃんと伝えなきゃ。
大好きな人に。
自分の本当の気持ちを。
私はオレンジ色の花束を抱え
桜ちゃんを見上げた。
困惑気味の漆黒の瞳と
視線が絡み
ドキドキで
声がかすれてしまう。
「降ってくるの……
空からじゃなくても
いいかな?」
「……は?」
「今ここで
1パーセントの奇跡を
起こせるって言ったら、
桜ちゃんは喜んでくれる?」
「オマエの言ってる意味が……
全くわかんないんだけど……」
「わからないなら
今わからせてあげる」



