「中、見てみろよ」
「私が見てもいいの?」
「ああ」
頷く桜ちゃんを確認して
カードを広げてみる。
一目見て、ほっこり。
私の頬が緩んじゃった。
この絵は
優くんが描いたんだろうな。
ニコニコ笑顔のサンタが
肩に大きな袋を担いでいる。
その袋の中にかかれた文字。
私はその文字を
一文字ずつ
丁寧に瞳に映していく。
一回読むだけじゃ
理解できなくて。
2回目を読んでも
まだ頭がボヤボヤで。
5回読み終えたころには、
ツーっと
私の頬に涙が伝っていた。
だって……
『姉ちゃんの彼氏は
コーチ以外、認めないから。
亮・優より』
亮くん特有の乱暴文字で、
姉を思う優しい言葉が
綴られていたんだもん。



