俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


やっぱり桜ちゃん。

この後、好きな人に
会う予定じゃん。
 
かごからはみ出る
大きな花束。

その人に喜んでほしくて
お花屋さんに行って

桜ちゃん自ら
お花を選んだんでしょ?

わかるよ。
簡単に想像できちゃう。

この花束を渡して、
大好きな人に
告白をするんでしょ?



光が宿らない瞳を
テーブル下の花束に
突き刺す私。


顔を上げたらバレちゃいそう。

『桜ちゃんのこと
 誰にもとられたくない』

身の程知らずの醜い欲望に
支配されていることを。



告白するなら今しかない。

桜ちゃんが
好きな人に会う前に。

99パーセント
私はふられると思う。


でも、勇気を出して
思いを伝えたら

残りの1パーセントの奇跡が
私に降り注ぐかもしれない。