それはもちろん
どっちも好きだよ。
まとっているものが
違うだけ。
中身は、私の大好きな桜ちゃんに
変わりないから。
でも……
「私は
ジャージの方がいいな」
だって
ピシッと決めたジャケットは、
彼女さんに
カッコいいって思ってもらうために
着てきたんでしょ?
それなら
私と一緒にいる時によく着ている
ラフな黒ジャージの方が
100倍いいな。
目の前に座る桜ちゃん。
なぜか顔が青ざめている。
あれ?
私、なんか変なこと
言っちゃった?
「……桜ちゃん?」
「璃奈、ちょっと待ってろ」
えっ?
「車飛ばして、着替えて、
またこのカフェに
戻ってくるから」
「えっ? ええっ?」
どういうこと?



