俺の気持ちに気づけよ、バーカ!



自虐言葉が脳に突き刺さり

みじめなため息が
口から洩れる。


「……変……かよ?」

「えっ?」

「だから……俺の格好……」


なんで桜ちゃん、
自信なさげに
瞳を揺らしてるの?


「雨璃ん家のパーティーで
 俺用に仕立ててもらった服、
 着てきたんだけど……」


なんで恥ずかしそうに
口元を隠してるの?


私と視線すら
合わせてくれないし。

まさか、このジャケット姿。

彼女さんが『かっこいい』って
言ってくれるかどうか、
不安でたまらないってこと?


似合ってるよ。

メルヘン王子レベルで
着こなしてる。

自信を無くす必要なんて
全くないのに。

ここは私が、桜ちゃんを
励ましてあげなきゃ!!