俺の気持ちに気づけよ、バーカ!



「おっ…、桜ちゃん」

「なんだオマエ
 店にいたのかよ」

「着替え……
 してたから……」

「俺に会いたくなくて
 帰ったのかと思ったわ」

「そういうわけじゃ……
 ないんだけど……」

「璃奈って
 目立ちたがり屋なわけ?」

「えっ?」

どういうこと?


「この店にいるカップル達に
 ガン見されてるけど平気って。
 璃奈って案外、
 メンタル強いな」


ヒャっ!と、肩を跳ね上げ
恐る恐る店内を見回す。

さっきまで私が接客をしていた
お客さんたちが

『あの子、店員だよね?』
という顔で
こっちをチラチラ。

常連カップルさん達には
笑顔で手を振られたり

意味不明なガッツポーズまで
飛ばされちゃった。


目立ってる、私。

ほんと恥ずかしい。