俺の気持ちに気づけよ、バーカ!




☆璃奈side☆


店長にお礼を告げ
制服から私服に着替えた私。

カフェの店内に
足を踏み入れたけれど、
体が固まっちゃった。

だってこのお店は
カップルだらけ。

クリスマスに
大好きな彼と過ごすため、
雑誌を必死に読んで
オシャレを極めました!

このカフェにいる女性は
そんな美意識レベルの高い
人ばかり。


それなのに私の格好ときたら

可愛さゼロのデニムパンツに

着古して毛玉さんの住処と化した
ホワイトのセーター。

残念感が半端ない。


ちょっとでも可愛くなりたくて
一つ縛りしていた髪は
おろしてはみたものの、

ダサダサは変わらなくて
しょんぼり。