「ほら、璃奈ちゃん。 早く着替えて。 愛しの彼の元に行かないと」 「……でも」 「彼を一人にしておいたら、 お店の中が 大変なことになっちゃうでしょ?」 「大変なこと……ですか?」 「国宝級のイケメンが一人で ミルクティーをすすってんのよ。 彼氏をふって 桜牙君にアプローチする女の子が 出てきちゃうじゃない」 そりゃ桜ちゃんは 立ってるだけで 女子にモテまくりの 騎士系 オラオライケメンだけど…… 「クリスマスに 私のカフェで流血騒ぎとか、 ほんと勘弁だからね」