「寒くねぇわけ?」
「えっ?」
「足、延ばしてなくね?」
さぁ~、どう答えるよ?
余裕の笑みで
向かいに座る璃奈を
見つめてみたものの……
かぁぁぁぁ///
俺の余裕なんてものは
一瞬で逃げ出す始末。
原因は、もちろん璃奈。
女顔っつうか、乙女顔で
苺並みに
頬を真っ赤に染めて
最大級のテレを
ごまかすように、
視線を泳がせているから。
「桜ちゃんがそう言うなら……
足……入れちゃおっかな……」
やめてくれ。
俺と二人だけの時に、
恥じらいで声を震わすのは。
オマエさ
リビングのコタツでは
俺と一緒に入ってるじゃんか。
……って
あれはサイズが大きいから
絶対に俺の足が
当たらない場所に、
璃奈が細い足を
入れてるんだと思うけど。



