そして翌日学園に行く時間になった。

「じゃあユイいこっか」

「はい、アリア姫様」

私が昨日ダイキにお願い(命令)をして、すぐにユイも一緒の学園の寮に入る事になったんだ。

「ユイ~~様はつけないでよ!」

「でも、アリア姫様はアリア姫様ですから」

「もう~~アリアでいいってば!!!」

「無理ですよぉ。アリア姫様と呼ばせて下さい」

そんな悲しそうな顔をされたら逆らえないじゃない・・・。

「仕方ないなぁ。それでいいよ」

「わかりました。これからもアリア姫様と呼びますね」と可愛い笑顔で言うユイ。

ん~。やっぱりユイはラブリーで最高に可愛い❤

「じゃあダイキ行ってくるねぇ~~!!」

「姫様学園に着かれたら、言葉使いに気を付けて下さいね」

「え?」

「え?って・・・はぁぁ~~~。あなたはこの国の姫なのですから、当たり前の事です」とため息をつきながら、言った。

わかったわよ。言葉使いに気を付けたらいいんでしょ?
やってやるわよ。この私に出来ない事はないんだから!!!

「わかりましたわ。では行って参りますわ」とニッコリと微笑みながら言った。

ポッ!!!!

ん?なんかダイキの顔が赤くなってるんですけど。
私、なんかおかしい事したかな?

「アリア姫様そうです。そんな感じで過ごして下さいね。やれば出来るんじゃないですか。心配させないで下さいよ」

心配すんのは、ダイキの勝手じゃん。と心の中で突っ込んだ。

「ダイキ(わたくし)やってやりますわ。ちゃんと見ててよね!!!」

「ふふふっ。わかりましたよ。姫様」

「ではダイキ元気でね」

「はい、姫様もお気をつけて」

そして私は馬車に乗った。
やっぱりこの世界には車ってモノがないみたい。
うすうす、そうじゃないかと思ってたけどね。