土「んじゃぁ神月、今から聞く事に全て答えろよ。料理はできるか?」
正直言うと苦手だが出来ない訳ではないし この時代の料理道具の使い方を知らない
スイーツ作りしかした事がない
まぁ…
出来れば面倒いからやりたくない
誠「いや、苦手です…。その…色んな料理焦がしちゃってもいいならやりますど…」
みんな顔を青くしている
沖「永倉さんより全然マシですけど…酷いじゃないですか」
えっ
男に負けそうになってるのっ
なんだかショックだなぁ…
誠「なんか悔しいです…」
まぁさ…
能ある鷹は爪を隠すって言うからね
まだ隠しておきます
土「次 得意な事はあるか?」
得意な事…
ちょっとした医療と介護と運動とかかなぁ
誠「運動系全般、見様見真似で出来ますし、まだ資格とか持ってないですけど医療とか介護も出来ます。まぁ見様見真似ですけど…」
土「フッ、得意な事全部見様見真似じゃねぇか。まぁ出来るんだな。最後に剣術をやる気はあるか?」
誠「…はぃ…。やっやります…」
人を斬れる自信は無いが 自分の身は自分で守れるようにならないといけない
だからやるんだ
山「無理しなくていいんですよ。貴女はこの時代の人ではないでしょう。無理に人を斬らなくていいんです」
私の不安が一気に吹っ飛んだ気がした
怖いけど頑張ってみよう
土「お前は今日から女じゃねぇ。男装をしてもらう。そしてお前には今から試験を受けろ」
えぇ!って顔をすると またキッと睨まれた
睨むの好きなのかな?
それとも 眼力があるのを知っててやってるのかなぁ?
どうでもいい事を考えている内に 話はだいぶ進んでいた
土「お前は鉄と戦ってもらう。今から道場にお前の木刀持って行くぞ」
鉄君の強さは未来にあんま残ってないから 正直言うと沖田さんより怖い
強さがわからないと どう回避したらいいかわからないって律君達は口癖の様に言っていたっけ?
まぁ大丈夫でしょ
なんとなく鉄君はこの中で年も若く小柄で 私と年が近い方と思う
【道場にて】
一応持ち方とルールを教えてもらった
土「今から、市村鉄之助と神月誠空の試合を始めます。審判は土方歳三が行います」
凛とした声が道場に響く
土「両者、礼」
市・誠「お願いします!」
両者ペコリとお辞儀をする
全身に緊張が走る
土「…始めっ!」
声が道場に そして私の心に木霊する
実際にやってみると変に力が入り 怖くて身体が固まり思うように動けない
市「こちらから行きますよ」
鉄君が勢いよく向かってくる
私はなんとか受け止めるが はっきり言って攻撃が重い
私は思いっきり跳ね返す
足のバネを利用して タンっと床を蹴る
突き技と思わせるように 左手で木刀を持って相手に近づく
近づくと両手で木刀を持ち 木刀を跳ね返してみる
相手の木刀は力が入っていてキシキシと音を立てる
私の筋力は右手15kg 左手18kg(普通の人は平均 右手27kg 左手29kg位)
はっきり言って雑魚なんです…
だから全体重を相手にかける
……がすぐに跳ね返される
漫画みたいにすっ飛ばされて また距離ができてしまう
鉄君はぐんぐん距離を縮め 私目掛けて木刀を振るう
打ち込まれたがなんとか受け止め 両者の木刀がキシキシと音を立てる
また技を受け取ったら両者の木刀がボキッと嫌な音を立てて カランカランと木刀の先が落ちた
一瞬二人の間で時が止まった
しかし…
鉄君は折れた方を手にし打ち込み 私は思いっきりお腹を突かれた
誠「ゲホッ、ゴホッゴホッ、ゲホッ。ぅぅ」
痛みが急に来て 丸くなる
幹部全員が拍手や声を上げる
土「やっやめ、勝者市村鉄之助」
土方さんは驚いたように声を上げた
市「ありがとうございました」
息があまり上がっていないし 駆け寄ってくると私を壁の方へ連れて行ってくれた
誠「ぁ…りがとぅ…ござぃます」
負けた悔しさと突かれた痛さ
そして自分自身の弱さ…
そして律君の木刀を折ってしまったことが重なり 自然に涙が溢れてきた
土「これだけできりゃ合格だな。神月、お前には今回三番隊に入ってもらう。一、明日から頼むな」
今までで一番優しい声を聞いたかもしれない
…なんて変な事を考えていると 齋藤さんは私の目の前にいた
齋「明日から宜しく頼む。稽古の時に呼びに行くから部屋で待っていろ」
そう言って瞬きする間に離れた所にいた
誠「あの…私の部屋はどこですか?」
皆一斉に土方さんを見る
土「総司と一緒でいいか?」
沖田さんの部屋?
私なんかと一緒でいいの?
沖「いいですよ。どっちにしろ昼間は稽古や巡察の関係でいませんし」
沖田さんは苦笑いをして手を取ってくれた
私に方を貸してくれたが どうしても背伸びする形になってしまう
沖「救護室に行きましょう。お疲れさまで した、いい試合でしたよ」
んん?
急に身体が軽くなったし 歩いている感覚がないぞ?
誠「って私は歩けますっ。下ろしてください!恥ずかしいですっ。からかわないでくださいっ」
バタバタと暴れてみるが突かれた所がズキズキと痛む
沖「痛いんでしょう?救護室に行って休みますしょうよ」
うぅ…
こういう時は言う事を聞こう
誠「はぁ、なんかすみません…」
ここに来てから試合以外身体を動かしていないし 寝てばかりだなぁ
死ぬまで運動と縁がなかったしなぁ
でもポジティブに考えれば人より身軽に動けるし 脚力は生まれつき人よりあった
人より沢山の知識を持っている
私はこの時代に来て成長し 自分の好きな事が出来るんだ
そして…
私は今回 三番隊に所属する事になった
いきなり辛いことが出てくるかもしれない
そんな時は逃げずに立ち向かいたい
仲間もいるし…
怖くないから逃げたくない
沖「あれ?寝ちゃいました?」
私の顔を覗き込んできた
誠「んん、寝てないでしゅ…沖田しゃん」
私はぼぉっとする中 なんとか答えた
沖「寝てもいいんですよ」
優しく柔らかい声が子守唄みたいだった
誠「沖田しゃんのこぇ、子守唄みたいで好きぃです…」
そのまま私はうととうとし始めた
沖「可愛いこと言いますね」
そんな事を言われているとも知らず 私は夢の世界へ引きずり込まれた
沖「ほんと…可愛いですね、誠空さんは」
私は無意識に沖田さんの胸にぐりぐりと顔を押し付けた
恥ずかしかったからかもしれない
目を覚ますと病院の懐かしい匂いがした
もっ戻っちゃった?
沖「やっと起きましたか、もう夜ですよ」
やってしまった…
一度寝てしまうと自力で起きれないのが 私の悪い癖なのだ
誠「あ…はは…はぁ。すみません」
うぅ最悪だ
沖「可愛かったから全然いいんですけどね。ボソ、さあ夕餉ですよ」
夕餉?
なんだろう
誠「ゆうげってなんですか?なんかお参りに行くんですか?」
キョトンとしていると 沖田さんはニコッと笑い食べているフリをした
誠「わかりましたっ、食事ですね」
私って意外と理解力あるかも…
なんて馬鹿な事を考えながら 沖田さんの後ろをついて行った
正直言うと苦手だが出来ない訳ではないし この時代の料理道具の使い方を知らない
スイーツ作りしかした事がない
まぁ…
出来れば面倒いからやりたくない
誠「いや、苦手です…。その…色んな料理焦がしちゃってもいいならやりますど…」
みんな顔を青くしている
沖「永倉さんより全然マシですけど…酷いじゃないですか」
えっ
男に負けそうになってるのっ
なんだかショックだなぁ…
誠「なんか悔しいです…」
まぁさ…
能ある鷹は爪を隠すって言うからね
まだ隠しておきます
土「次 得意な事はあるか?」
得意な事…
ちょっとした医療と介護と運動とかかなぁ
誠「運動系全般、見様見真似で出来ますし、まだ資格とか持ってないですけど医療とか介護も出来ます。まぁ見様見真似ですけど…」
土「フッ、得意な事全部見様見真似じゃねぇか。まぁ出来るんだな。最後に剣術をやる気はあるか?」
誠「…はぃ…。やっやります…」
人を斬れる自信は無いが 自分の身は自分で守れるようにならないといけない
だからやるんだ
山「無理しなくていいんですよ。貴女はこの時代の人ではないでしょう。無理に人を斬らなくていいんです」
私の不安が一気に吹っ飛んだ気がした
怖いけど頑張ってみよう
土「お前は今日から女じゃねぇ。男装をしてもらう。そしてお前には今から試験を受けろ」
えぇ!って顔をすると またキッと睨まれた
睨むの好きなのかな?
それとも 眼力があるのを知っててやってるのかなぁ?
どうでもいい事を考えている内に 話はだいぶ進んでいた
土「お前は鉄と戦ってもらう。今から道場にお前の木刀持って行くぞ」
鉄君の強さは未来にあんま残ってないから 正直言うと沖田さんより怖い
強さがわからないと どう回避したらいいかわからないって律君達は口癖の様に言っていたっけ?
まぁ大丈夫でしょ
なんとなく鉄君はこの中で年も若く小柄で 私と年が近い方と思う
【道場にて】
一応持ち方とルールを教えてもらった
土「今から、市村鉄之助と神月誠空の試合を始めます。審判は土方歳三が行います」
凛とした声が道場に響く
土「両者、礼」
市・誠「お願いします!」
両者ペコリとお辞儀をする
全身に緊張が走る
土「…始めっ!」
声が道場に そして私の心に木霊する
実際にやってみると変に力が入り 怖くて身体が固まり思うように動けない
市「こちらから行きますよ」
鉄君が勢いよく向かってくる
私はなんとか受け止めるが はっきり言って攻撃が重い
私は思いっきり跳ね返す
足のバネを利用して タンっと床を蹴る
突き技と思わせるように 左手で木刀を持って相手に近づく
近づくと両手で木刀を持ち 木刀を跳ね返してみる
相手の木刀は力が入っていてキシキシと音を立てる
私の筋力は右手15kg 左手18kg(普通の人は平均 右手27kg 左手29kg位)
はっきり言って雑魚なんです…
だから全体重を相手にかける
……がすぐに跳ね返される
漫画みたいにすっ飛ばされて また距離ができてしまう
鉄君はぐんぐん距離を縮め 私目掛けて木刀を振るう
打ち込まれたがなんとか受け止め 両者の木刀がキシキシと音を立てる
また技を受け取ったら両者の木刀がボキッと嫌な音を立てて カランカランと木刀の先が落ちた
一瞬二人の間で時が止まった
しかし…
鉄君は折れた方を手にし打ち込み 私は思いっきりお腹を突かれた
誠「ゲホッ、ゴホッゴホッ、ゲホッ。ぅぅ」
痛みが急に来て 丸くなる
幹部全員が拍手や声を上げる
土「やっやめ、勝者市村鉄之助」
土方さんは驚いたように声を上げた
市「ありがとうございました」
息があまり上がっていないし 駆け寄ってくると私を壁の方へ連れて行ってくれた
誠「ぁ…りがとぅ…ござぃます」
負けた悔しさと突かれた痛さ
そして自分自身の弱さ…
そして律君の木刀を折ってしまったことが重なり 自然に涙が溢れてきた
土「これだけできりゃ合格だな。神月、お前には今回三番隊に入ってもらう。一、明日から頼むな」
今までで一番優しい声を聞いたかもしれない
…なんて変な事を考えていると 齋藤さんは私の目の前にいた
齋「明日から宜しく頼む。稽古の時に呼びに行くから部屋で待っていろ」
そう言って瞬きする間に離れた所にいた
誠「あの…私の部屋はどこですか?」
皆一斉に土方さんを見る
土「総司と一緒でいいか?」
沖田さんの部屋?
私なんかと一緒でいいの?
沖「いいですよ。どっちにしろ昼間は稽古や巡察の関係でいませんし」
沖田さんは苦笑いをして手を取ってくれた
私に方を貸してくれたが どうしても背伸びする形になってしまう
沖「救護室に行きましょう。お疲れさまで した、いい試合でしたよ」
んん?
急に身体が軽くなったし 歩いている感覚がないぞ?
誠「って私は歩けますっ。下ろしてください!恥ずかしいですっ。からかわないでくださいっ」
バタバタと暴れてみるが突かれた所がズキズキと痛む
沖「痛いんでしょう?救護室に行って休みますしょうよ」
うぅ…
こういう時は言う事を聞こう
誠「はぁ、なんかすみません…」
ここに来てから試合以外身体を動かしていないし 寝てばかりだなぁ
死ぬまで運動と縁がなかったしなぁ
でもポジティブに考えれば人より身軽に動けるし 脚力は生まれつき人よりあった
人より沢山の知識を持っている
私はこの時代に来て成長し 自分の好きな事が出来るんだ
そして…
私は今回 三番隊に所属する事になった
いきなり辛いことが出てくるかもしれない
そんな時は逃げずに立ち向かいたい
仲間もいるし…
怖くないから逃げたくない
沖「あれ?寝ちゃいました?」
私の顔を覗き込んできた
誠「んん、寝てないでしゅ…沖田しゃん」
私はぼぉっとする中 なんとか答えた
沖「寝てもいいんですよ」
優しく柔らかい声が子守唄みたいだった
誠「沖田しゃんのこぇ、子守唄みたいで好きぃです…」
そのまま私はうととうとし始めた
沖「可愛いこと言いますね」
そんな事を言われているとも知らず 私は夢の世界へ引きずり込まれた
沖「ほんと…可愛いですね、誠空さんは」
私は無意識に沖田さんの胸にぐりぐりと顔を押し付けた
恥ずかしかったからかもしれない
目を覚ますと病院の懐かしい匂いがした
もっ戻っちゃった?
沖「やっと起きましたか、もう夜ですよ」
やってしまった…
一度寝てしまうと自力で起きれないのが 私の悪い癖なのだ
誠「あ…はは…はぁ。すみません」
うぅ最悪だ
沖「可愛かったから全然いいんですけどね。ボソ、さあ夕餉ですよ」
夕餉?
なんだろう
誠「ゆうげってなんですか?なんかお参りに行くんですか?」
キョトンとしていると 沖田さんはニコッと笑い食べているフリをした
誠「わかりましたっ、食事ですね」
私って意外と理解力あるかも…
なんて馬鹿な事を考えながら 沖田さんの後ろをついて行った
