恋と旧懐~兎な彼と私~

 
                
「あづい」   
         
「……」       
           
「取り敢えずジュースでも買う?」
            
「屋台のは高いから店にしよ」
            
             
             
相変わらずだけど,なんてこというんだこいつは。        
             
多く並ぶ屋台をみながら,私は呆れた。
           
         
             
「こーゆーのはそういうのも含めて楽しむもんでしょーが」
             
「高いもんは高い」     
              
「はいはい」